Adobeが2015年第4四半期のデジタル広告レポートを公開

グローバル規模でのインターネット広告の成長率が、対前年の伸び率に比べて75%ダウンしたことが、Adobeの第4四半期デジタル広告レポートで明らかになりました。

2015年第4四半期Adobeデジタル広告レポートの広告管理システム

Adobeのオンライン広告キャンペーン管理システムである「Adobe Media Manager」のデータを集計して作成される四半期デジタル広告レポートが、今年1月終わりに公開され、モバイル広告の市場が驚くべき成長率で拡大していることが分かりました。

このレポートによると、2015年第4四半期の対前年伸長率が3%となり、2014年第4四半期(対前年伸長率12%)に比べて75%減少し、インターネット広告の成長幅に限りが見えたような数字になりました。しかし、インターネット広告の市場自体が縮小しているわけではなく、あくまで成長率の上り幅が前年と比べて減少しただけですが、前年比では103%の成長率なので若干不安が残る形となりました。

Adobeデジタル広告レポートの「対前年伸長率」

2015年第4四半期Adobeデジタル広告レポートの対前年伸長率

対前年伸長率と前年比の違い

例えば2012年の売り上げが100万円だとします。翌年2013年では110万円になった場合、前年比は110%ですが対前年伸長率は10%になります。そうすると2014年の売上高が120万円の場合、対前年伸長率は9.09%となり、2013年の対前年伸長率に比べて、9.1%ダウンしたことになります。上のグラフのグローバルで例えると、2013年の売上高を100万円と仮定したとき、2014年売上高の前年比は112%(対前年伸長率12%)つまりは112万円の売上高となり、2015年売上高の前年比では103%(対前年伸長率3%)で、売上高が115.36万円になります。しかし、2014年対前年伸長率12%と2015年対前年伸長率3%を比較すると、伸長率が75%減少したことになり、2014年は前年と比べて12万円アップしたのにも関わらず、2015年では2014年と比べて3.36万円しかアップしなかったことになります。単純に言うと、成長率に限りが見えたことになります。

Adobeデジタルインデックスの分析を管理している “ベッキー・タスカー氏 (Becky Tasker)” によると、

私達は、未だかつてない程の大きなお金が、モバイル広告に投資されているのを確認しています。その結果、より多くのトラフィックを生み出しています。

また、タスカー氏は次のようにも述べました。

広告主は、高いコンテンツ消費レベルを持つ「モバイル端末」に向けたインターネット広告に魅力を感じています。また、モバイル広告のクリック単価は、デスクトップのクリック単価と比べると安いのも魅力です。

Adobeデジタル広告レポートの「投入された広告費の割合(端末別)」

2015年第4四半期Adobeデジタル広告レポートの投入された広告費の割合

上のグラフから、投入されているモバイル端末(スマートフォンとタブレット)向けの広告が、インターネット広告費全体の37%に及ぶことが分かります。「しかしながら、モバイル広告のクリック数が増加しても、ゴールであるコンバージョンに中々繋がらないので、マーケターはそのギャップをどのように埋めていくかが問われます」とタスカー氏は言います。

これらのグラフから、インターネット広告市場が、デスクトップ広告からモバイル広告にシフトしつつあることが伺えます。しかし、致命的な課題であるコンバージョン率の低さに対して、スマートフォンユーザーへの強い配慮(ユーザービリティ向上やカートシステムなどの簡略化など)が、今後一層求められてきそうです。但し、ブランディングを中心とした立ち回りであれば、まだクリック単価が安いうちに、積極的にモバイル広告の活用をお勧めします。

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