2016年のSEO:上位表示化の8つの「On-page SEO要因」

2016年「On-page SEO対策」で成功するための8つのSEO要因とは?

2016年の「On-page SEO対策」は、これまでのようなSEO指示書を単純にチェックしてSEO対策を行うものではなくなり、これまで以上に複雑なプロセスを踏む必要があります。また「最適化」の概念には、従来のページのエレメントの最適化だけではなく、自ら作成することも含まれるようになりました。

今回のブログ記事では、2016年のOn-page SEO対策について、SEOアナリスト向けに書かれたMozのブログを基に、Dマーケティングの考えも含めて、説明していきたいと思います。[引用元 –Moz]

2016年のSEO対策:上位表示するための8つ「On-page SEO要因」

2016年のSEO 第1. 検索者の目的を満たし、最終ゴールを果たす

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検索者がGoogleやYahooにて検索を行う時、その検索に意図した目的がありますが、その目的と最終ゴールが異なる場合が多くあります。例えば、ある検索者が「結婚式のフォーマルウェアの種類」と検索したとします。この検索クエリの裏側にある意図を予想した時、この検索者の目的は、「どのような種類の結婚式用のフォーマルウェアがあり、そのフォーマルウェアを結婚式にゲストとして、花婿として、または花嫁として着ていくことが出来るのか考えている」と推測する事が出来ます。

しかし最終ゴールは、結婚式に着ていくフォーマルウェアの種類を決めて購入すること、又は自身のクローゼットの中から、その種類に該当するフォーマルウェアを着て行くことにあると考える事が出来ます。したがって、この検索クエリでは、検索者の意図する目的と最終ゴールが異なる可能性があると分かります。

しかし、このような検索者の目的とネット通販社の目的(上位表示)両方を満たすことは非常に難しくなります。なぜなら、「結婚式のフォーマルウェアの種類」という検索クエリに対してSEO対策を行うページが、特定のタキシードのみのサイト又は商品ページだとしたら、ミスマッチングになる可能性が高いからです。例えば、黒ネクタイのタキシードがアメリカ(地域)で必ずしもフォーマルとは限りませんし、この検索クエリでは、検索者が女性の可能も大いにあります。そうなると仮に上位表示されても、すぐに順位が下がってしまいます。

では両方(検索者と通販社)の目的を満たすためにはどうすればよいでしょうか?答えは、検索者の意図する目的を満たすコンテンツのページを作成することです。特定のタキシードの取り扱いしかない場合であれば、サテライトサイトなどに検索者の目的を満たすコンテンツを作り、そこから外部リンクをにて集客することで、両方の目的を満たす事が出来ます。

2016年のSEO 第2. ページ表示速度の最適化

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既にご存知の方も多いとは思いますが、ユーザーフレンドリー性は、Googleが取り入れているランキング要因の1つで、直接的且つ間接的に相対関係にあります。そして、ページ表示速度もランキング順位に与える影響力は少ないですが、ランキングシグナルのひとつとなっています。ランキングシグナルとしては影響力は低いですが、実はとっても重要なピースと言えます。

なぜなら、サイト表示速度が遅くなればなるほど、サイトの人気度に関わらずユーザーの離脱率も高くなり、相対して被リンク獲得率も減少してしまいます。被リンクは最も重要なランキング要因トップ2に入っているほど、上位表示化を果たすためにはSEO対策必須の要因となっています。特にデスクトップのインターネット回線と比較すると、回線スピードの遅いモバイル端末では、よりページ表示速度とページ離脱率の相対関係が強く表れます。

2016年のSEO 第3. 信頼&エンゲージメントの獲得、そしてブランディング

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2番目と密接に関係のある3番目のSEO要因は、サイトの信頼度とエンゲージメントをUXを通じて獲得することにあります。UX (User Experience)とは、ユーザーが製品やサービス(この場合はサイト)を使用した時に得られる体験の事で、機能性や使いやすさ、そしてビジュアルやエンターテイメント性を指します。

機能性や使いやすさなどをつかさどるUI (User Interface)には、2番目の要因である「ページ表示速度」も含まれますが、その他にサイトの使いやすさと機能性(メニューの見やすさやボタンの押しやすさ、又はカルーセル対応の画像等)も含まれます。そして、このUIがこれまで以上に重要になってきた理由が、2015年10月にモバイルユーザーの検索回数がデスクトップユーザーを越えたことにあります。

世界規模でインターネットユーザーの利用端末がデスクトップからモバイル端末に完全にシフトした2016年では、モバイルユーザーのUXをどれだけ高める事が出来るかが重要になっています。しかし、UXを高めるページ制作は、完全にSEOアナリストの仕事範囲を超えています。したがって、UI設計者、デザイナー、コーダーと協力してSEO主体のデザイン・設計をしていくことが望ましくなります。

では、どのように信頼とエンゲージメントを獲得していけば良いのか?以下の質問を自社サイト投げかけてみるとよいでしょう。

  • あなたのドメイン名は知られていますか?
  • 見込み客はあなたのビジネスを知っていますか?また信用されていますか?
  • 初めてページを訪れた人の信用を得られるUIとコンテンツがありますか?例えば、画像、メニューバー、カラースキーム、サイトの使い勝手が、プロフェッショナルであるか?
  • メニューバーの観点とページの質から直観的に見たいページですか?
  • 判断材料となる「お客様の声」、「公平な外部レビュー」、「事例」等があるか?

2016年のSEO 第4. 直帰率を上げるエレメントの使用を避ける

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当たり前に思うかもしれませんが、実は意外と多く利用されているものがあります。それは、検索結果ページからリンクをクリックしたランディング先で、いきなり又は数秒後に表示されるサインインやメルマガへの登録を促すポップアップなどのオーバーレイです。

ビジネスモデルによっては、コンバージョンを上げるために採用しているサイトも多く見受けられますが、一般的にはマイナスの効果の方が高いと言われています。なぜなら、このようなオーバーレイの使用は、直帰率を安易に高めてしまうからです。Googleは直帰率の高いページのランキング順位を下げる傾向にあり(ポゴスティッキングと呼ばれるランキング要因の1つ)、検索されたクエリ(質問)と検索結果に表示したページがマッチングしていないと判断し、順位を下げてしまう可能性があるからです。

ビジネスによっては、オーバーレイの使用を避けることが難しい場合もあるかとは思いますが、単純に「直帰率」を取るか「コンバージョン」を取るかの問題で無いことを理解しておく必要があります。

2016年のSEO 第5.キーワードターゲティング

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キーワードターゲティングは、古典的なOn-page SEO対策ではありますが、現在でも有効的な手法です。

ページタイトル

まず初めにSEO対策を行うのであれば、やはりページの「タイトルタグ」から始めるのが良いと思われます。これにはいくつか理由があり、「Googleが見ているエレメント」であること、「検索結果ページに表示されるリンクのヘッドラインになる」こと、最後に「SEO対策を行うキーワードの方向性を明確にする為」になります。

キーワードターゲティングでは、タイトルタグに一番重要なキーワード又はフレーズ(つまりは上位表示を狙っているターゲットキーワード)を入れます。そして、タイトルタグに使用したキーワード又はフレーズを、ページ上部にヘッドラインとして使用することが望ましいとされています。必ずしもh1タグである必要はありませんが、他の文字より大きいサイズで、ボルドを使用すると良いでしょう。注意するポイントとして、ページコンテンツとマッチングしないページタイトルの使用は、絶対に避けましょう。なぜなら不必要に直帰率が高くなり、上位表示化されることは殆ど無いからです。

ちなみにですが、2016年5月初めにタイトルタグの表示できる最大文字数が、「28文字~31文字程度」から「32文字~35文字程度」に変更されました。

コンテンツ、外部アンカーリンク、alt属性、URL

ターゲットキーワードを入れる重要性は、順にコンテンツ、外部アンカーリンク(可能であれば)、alt属性、URLとされていますが、全てに入れることが難しければ、コンテンツだけにでも問題はありません。

画像ファイルの名前

画像を使用する場合は、特にGoogle画像検索に上位表示位されたいのであれば、ファイル名にターゲットキーワードを入れると良いでしょう。しかし、その写真の内容とファイル名が一致していなければなりません。(犬の写真なのに猫とファイル名に入れても、Googleはちゃんと画像から正しく判断することができます)

内部リンク

ターゲットキーワードに関連のあるページへのリンク内に使用すると良いですが、内部リンクの乱用はスパム行為と認定される可能性があるので、内部リンク数とコンテンツのバランスに気を付けましょう。

昔のSEO対策であれば、キーワードターゲティングだけでランキング順位の上昇を期待できましたが、2016年のSEOでは、その他7つOn-page SEO対策を一緒に対処する必要があります。

2016年のSEO 第6. 関連のあるトピックス

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Googleは、膨大な字句のコンビネーションと意味解析のグラフを持っており、「結婚式のフォーマルウェア」という言葉があれば、タキシード、ウエディングドレス、ボウタイ、ベストなどの関連する言葉があるだろうと予測します。つまりは、関連するキーワードやフレーズがコンテンツに含まれていなければ、「結婚式のフォーマルウェア」で検索したユーザーの意図に見合っていないとみなされる可能性が高くなりますので、関連性のあるトピックをコンテンツに含めると良いでしょう。

2016年のSEO 第7.スニペットの最適化

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On-page SEO対策では、ランキング順位の上昇だけでなく、クリック率の上昇も促さなければなりません。もし検索結果ページ4番目のポジションにランキングしていて、4番目のポジションの平均クリック率が11%だとした時、6%とのクリック率しか発生していなかったらどうでしょうか?せっかく4番目にランキングしているのにもかかわらず、それに見合った対価を得ていないことになります。On-page SEO対策でのゴールは、集客数であるクリック数であって、ランキング順位のポジションではありません。

この最終ゴールであるクリック率を上げるには、検索結果ページに表示されるリンクのヘッドラインや説明文などのスニペットも重要になってきます。

On-pageエレメント

ページ上のエレメントであるタイトルタグはもちろんですが、ページの説明文、そしてURLフォーマットの最適化も重要になります。もし乱雑なURLのパラメータや一貫性の無いカテゴリがあると、Googleはカテゴリの割り当てを行うため、意にそぐわないタグ付けになってしまうかもしれません。

公開日データ

ページの公開日は、「結婚式のフォーマルウェア」のような検索クエリで検索している場合であれば、公開日のデータの新しさはそこまで重要ではありませんが、もし多くの検索者が2016年の「結婚式のフォーマルウェア」を求めて検索した場合、Googleが「結婚式のフォーマルウェア」と「2016年」を関連付ける可能性があります。そうなった時は、公開日の新鮮さが重要になってきます。

構造化データの使用

使用が可能な構造化データがあれば、可能な限り利用するように心がけましょう。例えば、レビュー、写真、商品情報、パンくずリストなどの構造化データが日本でも公開されています。

ドメイン名

もしこれからドメイン名を取得して、サイトの立上げを行おうとしているのであれば、覚えてもらいやすいドメインや検索クエリに関連のある名前などだと、より高いクリック率を見込める可能性もあります。

コンテンツのフォーマット

コンテンツフォーマットは特に重要で、質問ベースの検索クエリが投げられた場合、Googleは「強調スニペット」として、検索結果ページの上部に選ばれた回答を表示させるからです。例えば、「ティンバーフレームとは?」という検索クエリを投げると、以下のような強調スニペットが表示され、選ばれたページは高いクリック率を見込む事が出来ます。この枠に選ばれるためには、質問ベースの検索クエリであれば、その回答に答えるようなコンテンツを、例えばQ&Aのようなフォーマットで作成することで、強調スニペットに選ばれる可能性が上がります。

強調スニペットの例

2016年のSEO 第8. ユニークバリュー

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2016年のSEO対策:上位表示するための8つ「On-page SEO要因」の最後のSEO要因は、一番重要で一番難しいSEO要因になります。それは、検索結果ページのトップ10中どのページも持っていない希少な価値であるユニークバリューを提供することです。8番目を除いた他7つのSEO要因にて、完璧に最適化を行うだけでは、競争の激しいキーワードでの上位表示化は果たせない可能性が大いにあります。したがって、特定のキーワードでのSEO対策を行う前に、「現在トップ3にランキングしているどのページよりも、より希少で真似が難しい価値のある情報、データ、ビジュアルが載っているページを作成できるか?」という質問に答えらなければいけません。また、その希少価値の高いページは、「どんな層の人がそのページを読むことで価値を認識して」また「なぜ高い価値であると認識することが出来るのか?」という質問を自問自答してみみて、答えが出なければ対策キーワードの変更を考慮することも大事になります。

2016年のSEO」は、今回説明したOn-pageだけでなく、Off-pageのSEO対策も行っていかなければなりませんが、競争の激しい「中古車 東京」や「カードローン」などのビックキーワードでなければ、On-page SEO対策だけで、上位表示が見込めるのではないでしょうか?以上が、2016年のSEO対策となる「On-page SEO要因」になります。

D編集者 | 2016年05月23日 | SEO
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